「ウランとみそ汁」輪読会
2019年8月に冨貴書房から出版された「ウランとみそ汁」
このブックレットは、地球の誕生から描かれる壮大なドラマ
地球上に太古の昔からある物質ウランと、みそ、発酵食品を生む微生物
それは、まるで無関係に生まれたもののようで
まるで、表と裏をなす一対のもののように
このブックレットを読むと感じました。
全く新しいウランと微生物の捉え方。
なかなか難しい箇所もたくさんあるので
今回、著者である冨田貴史さんとともに読んでいきます
より深くウラン、みそ汁について知る機会になると思います
ぜひ、ご参加ください
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◎この本をつくったいきさつ
冨貴書房ブックレット02のタイトルを「ウランとみそ汁」として、原稿を書き上げました。
この本は、ウランが生まれてからの歴史、微生物が生まれてからの歴史、人とウランの出会い、人と微生物の出会いと、これからについて書いたものです。
そして、ウラン爆弾が投下された後の広島や長崎や、原発事故後のチェルノブイリ周辺でみそ汁が取り入れられてきたという事実にスポットを当てています。
中央味噌研究所や広島大学でおこなわれて実験結果や、みそ汁を養生食としてたしなんできた伝統文化についても紹介しています。
ウラン、放射能、微生物、みそ、そして私たちの未来に向き合っていく助けになればと願っています。
ここに書いたことは、広く誰にでも読んでいただきたい内容です。
福島第一原発事故後、「◎◎は放射能対策になる」ということが語りづらい空気が広がっているように感じます。
その理由の一部はよく理解できます。
放射能から身を守るために、もともと「避難したほうがいいのでは」と思っていた人が「◎◎を食べていれば大丈夫」という言葉を聞いた後、その言葉を暗示のように信じ込んで、避難をやめる、ということが起こることを危惧する、という話を聞いたことがあります。
情報を暗示として受け取ることは危険ですし、広める際もここに細心の注意を払ったほうがいいでしょう。
一方で「放射能は人体に影響を及ぼさない。よって放射能対策は必要ない。」というスタンスから、あらゆる放射能対策の効果を否定するという動きもあるようです。
そのことが影響して「放射能から命を守るために、どんな暮らしをしたらいいのか」ということを話題にすらできない、という話をよく聞きます。
それでは、言論の自由が奪われた世界のようです。
わからないからこそ、考える。
わからないからこそ、話し合う。
わからないからこそ、試してみる。
そのための一助になるようになるものを書けたらと思って作ったのがこの本です。
「わからないことがあったら本を書け」という言葉があります。
「みそは絶対に放射能対策になる」と言い切れなくても、そのことについて語っていい、という空気を作る一人になれればと願っています。
どうぞよろしくお願いします。
冨田
日時:2020年2月5日(水)19時〜21時
会場:国立市公民館和室
参加費:2000円
ブックレットをお持ちでない方には当日500円で販売いたします。
*冨田さんのイベントでは欠かせないしのちゃんの焼き菓子の販売があります。今回は新作登場かもしれませんよ。そして、温かいお茶をご用意いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
定員:12人
講師:冨田貴史
▪️冨田貴史プロフィール
http://takafumitomita.blogspot.jp/
大阪中津にて養生のための衣食(茜染め、麻褌、味噌、鉄火味噌など)を自給する冨貴工房を営みながら、各地でワークショップを続けている。ワークショップのテーマは暦、養生、手仕事など。子どもたちを放射能から守る保養プロジェクト「海旅Camp」共同代表。著書『わたしにつながるいのちのために』(2006年/自主出版)『春夏秋冬 土用で暮らす』(2016年/主婦と生活社・共著)『いのちとみそ』(2018年
/ 冨貴書房)など
主催:A&ANS
https://www.facebook.com/AANS--1481428992126973/
Illustrated by 川村若菜(Wakana Kawamura)